2019年06月09日

2019年6月9日 主日礼拝説教「夢や希望を与えるために」須賀 工牧師

聖書:ヨエル書3章1節〜5節
 
 おはようございます。今日の礼拝は、教会にとって、とても大切な礼拝です。今日は、「ペンテコステ」です。「ペンテコステ」とは、どのような日なのでしょうか?
 それは、教会の「誕生日」です。石山教会の誕生日ではありません。世界で始めて教会が誕生した日。その日を記念して、礼拝を捧げる日。それが、「ペンテコステ」です。
 教会は、どのようにして生まれたのでしょうか。大工さんが教会を生んだのでしょうか。同じ考えの人が集まって教会が出来たのでしょうか。
 実は、それは違います。教会は、人間の思いや意志によって建てられたのではありません。聖書によると、教会は、神様が、聖霊−聖なる力−を弟子たちに与えることによって生まれたのです。だから、教会は、そもそも人間のものではない。神様によって建てられ、神様の御言葉や神様の力に満ちた場所でなければいけないのだろうと思うのです。
  実は、この教会の誕生。イエス様がお生まれになる500年前。今から、約2500年前に、神様が、約束してくれたことだったんです。それが、今、共に読みましたヨエル書3章の御言葉です。そして、このヨエル書を通して、神様は、既に、教会とは、こういう存在だよ。教会を通して、私は、こういう働きをするんだよ。それを教えて下さっているのです。 
 例えば、1節の御言葉をお読みします。「その後/わたしはすべての人にわが霊を注ぐ。あなたたちの息子や娘は預言し/老人は夢を見、若者は幻を見る。」
 「あなたたちの息子や娘は預言する」。教会を通して、預言が語られるのだ。神様は、そのように教えて下さいます。このヨエルの時代、実は、神様の御言葉は、あまり語られなかった時代であると言われています。預言者が少ない時代。神様の御言葉が語りにくい時代。それが、このヨエル書の時代でありました。
 しかし、神様は、聖霊を与え、教会を創り、そして、そこで、あなたがたの一番近い所で、あなたがたは、神様の御言葉に聴くことが出来るのだ。そのように教えてくれた。教会を通して、神様は、あなたの近くで語ってくださのだ。その大きな幸いが、ここで示されています。遠くにいる神様が、私達の近くで御言葉を与えてくださる。これが教会なのです。
 次に、こう書かれています。「老人は夢を見る」と。この「夢」は寝ている時に見る夢ではありません。大きくなったら「牧師になりたいです」「ケーキ屋さんになりたいです」みたいな「夢」のことです。
 老人とは、どういう存在でしょうか。経験を積み重ね、人生の最後を見つめている人たちです。言い方は、悪いかも知れませんが、夢を見るならば、少し遅すぎる人たちとも言えるかもしれません。
 しかし、教会を通して、神様は、老人に夢を見させるのだと言うのであります。自分の死や人生の終わりを見つめて終わるのではなく、死を越え、この地上の人生を越えて、その先に、神様と共に生きる世界を見つめていける。夢をもって良い。希望を持って良い。教会は、その夢を語れる場所。神様は、そのような存在として、教会を与えてくださるのであります。
 「若者は幻を見る」。これも「将来の幻」「将来の夢」「将来の希望」みたいな意味があります。この時代の若者は、大変だったみたいです。当時、イスラエルは、バビロンという大きな国に支配され、次に、ペルシャという国に支配され、次は、どこ?みたいな。そういう時代。将来が見えず、どう生きたら良いか分からない。自分は、本当に必要とされているのか。生き方が分からない世代。これが、この時代の若者。
 しかし、今の時代も同じかもしれません。将来が不安になる。自分は生きていけるのか。そういう不安は、今の時代の若者にもあるかもしれないと思うのです。
 しかし、神様は、教会を通して、将来の希望を与えて下さるのだと教えて下さいました。あなたは、堂々と生きてよい。この世界は、あなたが必要なのだと。そのように、教会を通して、神様は語られる。そのように約束してくださるのであります。
 このように、神様は、教会の誕生を、イエス様がお生まれになる前から約束し、そして、実現して下さいました。
 教会は、単なる居場所ではありません。この教会は、まず、神様の御言葉が語られる場所。そして、その御言葉を通して、老人も若者も等しく、夢や希望を確かにする場所。そして、ヨエル書3章を読むと、教会は、神様の裁きと救いを語り、救いを確かにする場所だとも言われています。
 神様は、確かに、この石山教会を通してでも、御言葉を与えてくださいます。そして、御言葉によって、救いの確かさ、希望の確かさを、今、この時代を生きる私達にも与えて下さっているのではないでしょうか。その幸いに改めて感謝し、神様を礼拝する私達でありたいと思います。
posted by 日本基督教団 石山教会 at 07:51| 日記